未経験から事務デビューは無期雇用派遣がいい?正社員との違いはココ!

転職ノウハウ

1.未経験から事務職の働き方は2つ!無期雇用派遣と正社員の違い

未経験から入社できる大手企業の求人が少ない!

派遣はあるけど正社員となると求人が少ない…

よくこういった意見を聞く事が多いです。それもそのはず。

今、事務職の有効求人倍率はなんと「0.33倍」

例えるなら、

100人事務職で働きたい人が居たら、募集している企業の数は33社しかない。

という事なんです。

77人は事務職には就けない…?という状況に…

実はそんな状況でも未経験から事務を目指したい方におすすめなのが「無期雇用派遣」

正社員と比べてのメリットデメリットも含め解説していきます!

 

Success

無期雇用派遣とは、派遣会社と無期限の雇用契約を結び、派遣社員として勤務する働き方を指します。

派遣先の企業で働く際には仕事の内容や勤務条件が派遣会社を通して決められますが、雇用主はあくまで派遣会社です。

この仕組みは、2015年の労働者派遣法の改正によって誕生しました。

1-1.無期雇用派遣とは?その仕組みと特徴を解説

(画像引用元:https://mynavi-cr.jp/

無期雇用派遣3つのポイント

  • 正社員と同じく雇用契約が期限なしで継続。
  • 給与や福利厚生が企業規則に基づいて提供され、正社員同様の環境が用意されている。
  • 月給制・昇給賞与がある。

実はこれ、働き方を比較すると「正社員」と変わりないんです。

では、無期雇用派遣と正社員では何が違うんでしょう?

1-2.正社員の特徴と働き方の基本

正社員の特徴

正社員の定義

  • 企業と直接無期限の雇用契約を結ぶ働き方
  • 企業の中核人材として長期的なキャリア形成を前提に採用される

正社員の特徴

  • 給与や福利厚生が企業規則に基づいて提供される
  • 年収・賞与・社会保険・退職金制度など手厚い待遇がある
  • 教育・研修などキャリアアップの機会が多い

一方で、正社員には固定された仕事の時間や責任が求められることが多いため、拘束時間が長くなりがちな点がデメリットとなる場合もあります。

このため、ライフスタイルに合わせた柔軟な働き方を希望する人には課題を感じることもあるでしょう。

教育や研修などキャリアアップの機会に恵まれやすいのも正社員のメリットです。

1-3.雇用期間と安定性のポイント

正社員と無期雇用派遣の働く環境を以下にまとめてみました。

項目無期雇用派遣正社員
雇用契約派遣会社と無期限の契約勤務先企業と無期限の契約
雇用の安定性派遣先の業務が終了しても派遣会社との雇用は継続一般的に安定性が高い
勤務先の変動状況に応じて異動の可能性あり基本的に同じ企業内で勤務
業務終了後の対応派遣会社が新たな派遣先を用意異動・配置転換がある場合も
収入の安定性派遣元会社が給与を支払うため比較的安定賞与・昇給の機会が多い
メリット業務終了後も雇用が継続される長期的なキャリア形成や昇進のチャンスが多い
注意点派遣先の変更が発生する可能性あり企業の業績や戦略人事に左右される場合あり

安定した収入を重視する方にとってはどちらの雇用形態にもメリットがありますが、業務終了後の対応や雇用契約の主体を十分に理解しておくことが非常に重要です。

1-4.給与や福利厚生に差はある?それぞれの待遇を比較

 給与や福利厚生について下記にまとめてみました。

項目無期雇用派遣正社員
給与体系月給制が主流月給制が主流
給与水準未経験の場合平均水準未経験の場合平均水準
昇給・賞与昇給や賞与の制度がある賞与や昇給の機会が多い。ただし企業によって保証されていないこともある
福利厚生派遣会社を通じた福利厚生やキャリア支援が受けられる企業ごとに違う、充実度に差がある
待遇の安定性派遣先によってバラつきがある企業の業績次第で変動するが、安定していることが多い
おすすめの人未経験からのスタートや柔軟性を求める人1社で長期的なキャリアアップを目指す人

2無期雇用派遣で働くメリット・デメリットは?

2-1.無期雇用派遣のメリット:転職をせずにキャリアを作れる!?

無期雇用派遣の最大のメリットは、転職をせずに色々な事務職を体験することができる点です。

転職せずに色んな仕事ができるって本当?

配属先として扱われる事務職の例

【職種】

  • 一般事務
  • 営業事務
  • 人事事務
  • 総務
  • 受付
  • 経理事務
  • 貿易事務

更に、領域も美容やIT、不動産、食品やサービス系など幅広く揃っています。

その結果、最初は一般事務で経験を積みながら、「人事事務に挑戦したい!」と会社に相談する事で配属先を希望の職種に変更してくれる自由度もあります。

転職をせずに、自分がどんな事務職に向いているのかが分かるのは大きなメリットではないでしょうか。

2-2.無期雇用派遣のデメリット:自分で職場を選びづらい?

無期雇用派遣のデメリットは?

  • 職場の選択の自由度の低さ
  • 一般的な派遣とは違い、採用選考・面接がある

最も多い課題は職場の選択の自由度が低いという点です。無期雇用派遣では、派遣会社が派遣先を決定することが基本となり、自分が希望する職場や業務を必ずしも選べるとは限りません。そのため、望まない職場で働くことになる可能性があります。

また、場合によっては採用選考が行われることもあり、派遣先企業の要望に応じた適性や経験が求められるため、希望の職種や業界に進む際にハードルが上がることも考えられます。特に未経験の分野で働くことを目指す場合、より多くの努力が必要になる場合があります。

Information

無期雇用派遣の企業の中でも「適性配属」といった制度などもあります。

数社候補企業を提示して頂き、実際に職場見学をした上で配属先を決める事ができるので、納得感のある配属になるでしょう。

また、基本的に無期雇用派遣の場合は配属先が大手企業になる事が非常に多い為、非常に安定した職場で働けます。メリットデメリットをしっかり把握しましょう!

2-3.研修制度やキャリアアップ支援の充実度

多くの無期雇用派遣の仕組みでは、派遣会社が研修制度やキャリアアップの支援を提供しています。

例えば、MOS(Excelなどの資格)資格取得を目指すプログラムを無力で受けられるなどこれにより、未経験の方でも派遣先企業で即戦力として働けるスキルを身につけやすいのが特徴です。

研修制度が数百種類に及ぶ企業もあります。

2-4.無期雇用派遣を選ぶべき人とは?

無期雇用派遣事務をオススメできる人!

  • 大手で安定して働きたい!
  • 未経験だから手厚い研修やサポートを受けたい!
  • 働く環境を何よりも充実させたい!

また、未経験の分野をスタート地点として考えている場合でも、研修制度やキャリアサポートを活用することで、スムーズに新しい分野での採用につなげられる可能性が広がります。

一方で、自由な働き方や職場選びの自由度を重視する方には、別の働き方の方が向いているかもしれません。

3.結局正社員と無期雇用派遣、どっちがいいの?

ここまでメリットデメリットをお話してきましたが、結局どっちがいいのか、解説していきます!

3-1.ライフスタイルやキャリアプランを考える

無期雇用派遣と正社員を比較する際、まず自分のライフスタイルやキャリアプランを明確にすることが重要です。

例えば、家庭や趣味を大切にしつつ働きたい場合は、無期雇用派遣のほうが柔軟に仕事を選べるケースがあります。一方で、長期的なキャリア形成や昇進を目指す場合、正社員として働くほうが将来性につながることが多いです。

3-2.収入面での安定を重視するならどちらが最適?

収入面での安定性を重視する場合、自分の優先度に応じて選ぶのが適切です。

無期雇用派遣では月給制が基本で、一定の収入が安定して得られるメリットがあります。

また、派遣会社によるサポートがあるため、仕事が途切れても雇用契約は維持されることが多く、休業手当が出る場合もあります。

一方で、賞与や昇給が正社員ほど充実していないことがデメリットとなる場合もあります。

正社員は賞与や昇給、自社内でのキャリアアップが充実している事が多いメリットがあります。

ただし、業績によってはリストラのリスクがあるため、安定性は会社の状況に左右されやすい側面もあります。

収入面の優先順位に応じて、無期雇用派遣か正社員かを選択するのがおすすめです。

3-3.まとめ

将来的に転職やキャリア変更を考えている場合、柔軟な働き方が求められます。

無期雇用派遣は同じ職種や業界に縛られないことが多いため、さまざまな経験を積みたい人には向いている選択肢です。

特に、未経験の分野に挑戦する場合や自分に合った仕事を探したい場合、いったん無期雇用派遣として働くことで視野が広がる可能性があります。

正社員の場合は、安定したキャリア形成ができる反面、転職を考える際に年齢やスキルをもとに慎重に行う必要があります。

退職後の空白期間をどう埋めるかを考える必要が出てくるため、慎重なキャリアプランニングが求められます。

そのため、転職を視野に入れる際には、どのようなスキルや経験が市場価値を高めるかを見極めることが大切です。

4.無期雇用派遣と正社員を比較した際の注意点

無期雇用派遣と正社員を比較する際に重要なポイントの一つが「働き方の自由度」です。

正社員は安定性が魅力ですが、その分勤務先に縛られることが多く、仕事内容や勤務地の選択肢が限定される場合が多いです。

一方で無期雇用派遣は、雇用主が派遣会社であるため、派遣先が変わる可能性があるという特徴があります。

そのため、異なる職場環境を経験しやすく、未経験の仕事にチャレンジできる機会も広がるでしょう。ただし、

無期雇用派遣の場合は自分で職場を選びにくいことがデメリットになることもあります。

自由度の高さを求めるのか、安定した環境を優先するのか、自分の希望に合った働き方を探ることが大切です。

4-1.業界や職種別の選び方も考慮しよう

業界や職種によって、無期雇用派遣と正社員のどちらが適しているかが異なります。

例えば、事務職の場合、無期雇用派遣で働けばさまざまな企業や部署を経験でき、スキルアップにつながるメリットがあります。

一方、専門知識やスキルが重要な職種では、正社員としてキャリアを積み重ねたほうが給与面での安定や昇進のチャンスを期待できます。

求人情報や転職サイトを確認し、どの雇用形態がその業界や職種にふさわしいのかを検討することもおすすめです。

自分のキャリアプランや目指す働き方を明確にすることが成功の鍵となります。

4-2.実際の体験談:選択の決め手とは

同じように無期雇用派遣と正社員で悩む人の体験談を参考にするのも有益です。

例えば、働き始めは無期雇用派遣としてさまざまな企業で経験を積み、その後に正社員として採用されるケースも多くあります

未経験から仕事をスタートしたい場合、初めは無期雇用派遣で募集されている求人に応募するのも一つの方法です。

逆に、一つの会社で長期的なキャリアを形成していきたいと考える方にとっては、正社員が適しているかもしれません

このように、他者の経験や選択理由を把握することで自分に合った働き方を見つけやすくなります。

この記事の監修者

監修者画像

キャリアコンサルタント

免田渉

携帯販売員を3年、その後リクルートにてホットペッパーグルメのライティング、マーケティングを3年経験。現在はこれまでの自分自身のキャリア思考を活かし、国家キャリアコンサルタントとして従事。

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