意思決定論アプローチ/ハリィ・ジェラットを徹底解説!~キャリアコンサルタント量産計画

あっひとりだけ?

うん!でも重要度は高いよ!
結局〇〇論ってたくさんあるけど、
ただ、便宜上分類してるだけみたいなところもあるから
内容をしっかり覚えよう!

意思決定理論

意思決定理論とはその名の通り、重要な選択を迫られる場面での意思決定のプロセスに注目した理論です。
意思決定理論で必要なのはジェラットのみです。

ハリィ・ジェラット

ジェラットは意思決定理論の代表的な研究者の一人です。

あっ意思決定理論を提唱してた人は他にもいたんだね!
ボッチじゃなくてよかった、、、

うん、ジェラットは最初に意思決定理論を言った人でもなくて
昔から理論はあったんだ!

ジェラット以前の意思決定理論の研究では意思決定は最終的決定と探索的決定の2つに分類されていました。
探索的決定最終決定に至る前の選択肢を絞り込んでいく決定です。

ジェラットの意思決定プロセス

意思決定プロセス

意思決定には
予測システム 可能性のある選択肢の予測を行い、その選択がもたらす結果を予測する
価値システム 生じえる結果の望ましさを評価する
決定システム 評価基準と照らし合わせて目的にかなうものを選択する

この3つのステップを踏みます。

転職に例えてみると、、、

転職という目標に対してまずは業界の職種の情報集めを行います
➤営業職・エンジニア・事務職・人事職・経理・コンサルタントなどとさまざまある中で、
 予測システムにて予測します。
 「営業職だったら給料は高そうだし、未経験でも採用してもらえそう」
 「エンジニアはスキルも知識もないからきっと受からないんだろうな」
 「人事職は給料低いかもしれないけど挑戦してみる価値は有りそう」
 など

➤そして評価システムにて
 「営業職は奥手な僕にはむいてないかな、押し売りとかしたくないし」
 「エンジニアみたいに黙々と作業するのは嫌いじゃないけど、びみょう」
 「人事職は一番自分の価値観にあってるとおもう」

➤そして決定システムにて
 一番僕の目的にかなっているのは「人事職」だ!
 と決定します。

でもこれで終わりじゃないですよね?これは探索的決定です。
なぜなら転職するには業種のほかにも業界・企業・給料など選ぶ基準がたくさんあるから

同様に業界をえらびます。自分に合った条件を選びます。受ける企業を選びます。

➤そこまで決まってようやく最終決定です。

予測して評価して決定して、予測して評価して決定して、予測して評価して決定して、、、、、

そしてジェラットは途中で研究の方向性を修正して積極的不確実性という概念を導入しました。
とはいっても完全な方向転換ではなく意思決定における新たな考えです。

積極的不確実性

ジェラートは途中いろいろ考えたんだね、、

ジェラット!こんがらがって変なこと覚えちゃったらどうすんの!
でもジェラートがドンドン溶けて形が変わっていくように
世の中もドンドン変わって予測が出来ないから、
上に書いた3つのステップは現実的じゃないよね
ってこと

いや、そのたとえは無理がある気がする

変化の激しい状況の中で何がどんな確率で起こるのかなんて予測はできない。
社会の不確実性を積極的に受け入れて意思決定を行うことが大切だ!

前述の転職の例のように自分の適性やその時の環境から予測できるなら簡単だけど
実際そんなことわかんないよねって自分で自分の理論を保管した形です。

従来の意思決定理論において重視されていた客観的で合理的な視点だけでなく、
主観的で直感的な視点を取り入れる必要があるとしました。
だって不確実な要素が多すぎて、合理的なだけじゃ判断できないもん

不確実な要素

主観的可能性 情報は限定的で常に変化して主観的に認知されたもの

探索的結果  意思決定は目標に近づくと同時に目標を創造する過程でもある

まぁつまり情報なんて絶対じゃないし変わるものだよね、それに目標もドンドン変化して新しく作られていくよね。
そんな不確定な未来に立ち向かうには直感的で主観的な視点も必要だよね。
なんでもかんでも客観的で合理的な意思決定なんて出来るわけないよねってこと

この理論は未来志向の創造的カウンセリングと位置付けられ、
ジェラットの左脳と右脳をつかうアプローチを「全脳型アプローチ」と呼びました。

全脳型、、、かっこいい、、、

この記事の監修者

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キャリアコンサルタント

兵庫 直樹

国家資格キャリアコンサルタント。大手外資系ホテル勤務を経て、15年に亘り、マネジメント業務に従事。 その中で人材関連に興味を持ち、キャリアコンサルタントを取得し人材業界へ。その後、持ち前のコミュニケーション能力と資格を生かし、ハローワークにて就業支援に従事してきた異例の経歴!

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