転職活動でのAI活用で内定率が2倍に！？AI活用完全解説！
最近、転職市場は求職者の数が多く、競争が激化しています。
求める人材像が明確であるため、自分を効果的にアピールするスキルが必要です。
その中で注目されているのが、ChatGPTのような高機能AIを活用して効率的に転職活動を進める方法です。
この記事では、見たらすぐに転職活動でAIを活用できるテクニックを紹介していきます！
目次
1. 内定率2倍！？転職活動でAI活用が話題に！
株式会社マイナビは2023年9月29日、「転職活動における行動特性調査2023年版」の結果を発表した。調査期間は2023年7月6日～18日で、20代～50代の正社員のうち、直近1年間（2022年6月～2023年7月）に転職活動をした1,600名（転職者800名、転職活動者800名）から回答を得ている。本調査から、転職活動時の生成系AIの活用実態や管理職や役員への希望度などが明らかとなった。
引用元:https://career-research.mynavi.jp/reserch/20230929_60062/
上記アンケートを要約すると…
- 転職活動で3人に1人がChatGPTなどの生成系AIを活用。活用方法は転職活動の相談相手など多岐にわたる
- 生成系AIを活用した人は、活用しなかった人に比べ、内定獲得率・社数ともに2倍以上高い結果に
この様に、今転職活動でAIを活用する事は、内定獲得に直結する重要なアイテムといっても過言ではないんです！
1-1. 転職活動にAIを使うことで就職がしやすくなる？
AIを使うことで、自己分析の効率化や書類作成の質の向上が期待でき、結果として「企業の求める人材像にふさわしい」アピールをする事が可能になります。
特に転職活動では自己PRが鍵となる為、AIを活用して自分の強みを効果的にアピールできるスキルを身につけることは、内定率向上の大きな助けとなります。
1-2. 活用は簡単！可能性は無限大！
AIの活用は難しい印象を持たれないかもしれませんが、基本的な操作やプロンプト（AIへの指示文）の工夫さえ覚えていれば、初心者でもすぐに活用できます。
履歴書や面接対策、さらには業界や企業に応じたアドバイスなど、AIの支援により準備の時間を短縮し、企業に合った面接内容を作成する事ができます。
次はおすすめの活用法について解説していきます。
2.転職活動でAIってどう活用するの？おすすめ活用法3選
それでは、早速具体的にどんな使い方をしていくかを解説していきます。
特に3つ目は非常に重要かつ、即日使える為要チェック！
2-1. 自己理解・自己分析におすすめ！
転職活動のスタートとして、自分がどのようなスキルや強みを持っているのかをしっかりと把握することが重要です。
AIを使うことで、自分では気づきにくい強みや適性を発見することができます。
たとえば、ChatGPTのようなAIに「自分の強みを分析する方法を教えて」と質問したり、「〇〇職に転職を考えていますが、自分の経験からどんな強みが活かせますか？」と具体的な質問を投げかけて、様々な視点でのアドバイスが得られます。
また、自己分析の質問リストやフレームワークをAIに尋ねると、プロのカウンセラーが提供するような構造化された自己分析の手法もチェックする事ができます。
2-2. 履歴書/職務経歴書作成に大活躍！
AIは、履歴書職務や職務経歴書の作成でも非常に役に立ちます。転職活動では書類が第一印象となるため、内容のわかりやすさや、企業へのアピールポイントが重要です。
例えば、「〇〇業界向けの志望動機、自己PRを作りたい」とAIに指示するだけで、業界の特性に合った表現や、職務に適したキーワードを含めた文書を同時に作成してくれます。
AIを使えば過去の実績を効果的に表現する方法も伝えてくれる為、印象に残る書類作成が可能です。
2-3. 面接でなかなか上手く話が伝わらない…そんな時も活用！
AIは面接の練習にも役立ちます。面接での受け答えが苦手な方や、自分の意図が上手く伝えられずに悩んでいる方にとって貴重なサポーターとなります。
想定質問を投げかけ、回答のアイデアや例文をもらうことで、効果的な面接の練習が可能です。
まず、「自己紹介をよりシンプルにしたい」「強みを企業にアピールする為の文章を考えて」のように指示を出すと、シンプルでわかりやすい回答例を提案してくれます。
AIによるフィードバックをもとに、話し方を整えることで、実際の面接でも落ち着いて話せるようになります。
3. AIって無料で使えるの？
転職活動でAIを活用する際、多くの方が気になるのが「無料で利用できるかどうか」という点でしょう。
結論から言うと、基本的な機能であれば無料のAIでも十分に活用できます。
ここでは、代表的な無料AIツールと、効率よく使うための「プロンプト」について解説します。
3-1. 初心者ならChatGPT一択！無料で使える高機能AI
Point①:ChatGPTって？
転職活動のサポートツールとして注目されているが、OpenAIのChatGPTです。
ChatGPTは会話形式で質問や依頼ができるAIで、あらゆる分野や業界に対応したアドバイスを得ることができます。
例えば…
- 転職活動
- 毎日の献立を考える
- 悩みの相談
- 起業アイディア
など、人と話すように何でも答えてくれます。
具体的な質問を投げかけるだけで、自己PRの例文や、経歴書の整理、面接での答えに重要な点を教えてもらえるのも便利です。
3-2. AIへの指示が効率的にできる「プロンプト」
AIを最大限に活用するために重要なのが「プロンプト（指示文）」の工夫です。
「プロンプト」とは、AIに投げかける指示や質問のことで、どのように伝えるかによってAIからの回答の質が大きく変わります。
例えば、自己PRを作成する際に「自己PRを考えてください」だけ伝えるよりも、「〇〇業界の〇〇職に応募する際に、自分の強みを効果的にアピールする自己PRの例を教えてください」と具体的に指示する方が、精度の高い回答を貰えます。
Point②:プロンプトを工夫するには？
プロンプトの工夫のポイントは以下
- 目的を明確にする：どの範囲で、どのような自己アピールがしたいのか理解する
- 具体例を含める：過去の実績や、強調したいスキル・経験をプロンプト内に記載する
- シンプルでわかりやすい：指示を長くし過ぎず、要点をまとめて伝える
このようにプロンプトを工夫することで、ChatGPTから得られる回答が確実になり、転職活動がさらにスムーズに進みます。
4. 本題:転職活動でAIを今日から活用！ChatGPTで徹底解説
ここからは、具体的にChatGPTを使って転職活動に並行する方法を徹底解説します。
転職活動の各ステップで、どのようにChatGPTに指示を出し、最適なアドバイスや資料を手に入れて見ていこう各ステップに沿ったプロンプトの具体例も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
4-1. 自己分析での使い方
まずは、転職活動の基盤となる「自己分析」にChatGPTを活用する方法です。
自己分析は自分の強みや適性、転職で重視したい条件を洗い出すための重要なプロセスですが、客観的に自分を見つめ直すのは難しいと感じる方も多いでしょう。
ChatGPTに適切なプロンプトを出すことで、効率よく自己分析ができます。
Point③:「自己分析」プロンプト例
【プロンプト例】
①「私の職務経験を以下にまとめます。これを元に、どのようなスキルや強みがあると考えられますか？ [職務経験を入力]」
②「私の職務経験を以下にまとめます。これを元に、私が[業界]での[職種]で活かせるスキルを教えて下さい [職務経験を入力]」
このように、ChatGPTに過去の経験や希望する業界・分野に合わせた質問を投げかけることで、客観的なアドバイスや、自己分析のためのヒントを得る事ができます。
4-2. 履歴書/職務経歴書作成での使い方
履歴書や職務経歴書は、企業に最初の印象を考える重要な書類です。
ChatGPTを使えば、職務内容やスキルの表現を効果的にまとめたり、応募企業に合わせたPR文を作成したり、書類の質を高めることができます。
ここでは、履歴書/職務経歴書のフォーマットはあるという想定で補助的な使用例を紹介します。
Point④:履歴書/職務経歴書 プロンプト例
【履歴書 志望動機のプロンプト例】
①「以下の企業情報を学習してください[応募求人の仕事内容や情報をコピペ]」（一度Enter）
↓
「以下の職務経歴を元に、学習した企業へ応募する際の志望動機を考えて下さい[職務経歴]」
【職務経歴書 自己PRのプロンプト例】
「①以下の企業情報を学習してください[応募求人の仕事内容や情報をコピペ]」（一度Enter）
↓
「以下の職務経歴を元に、学習した企業へ応募する際の自己PRを考えて下さい[職務経歴]」
4-3. 面接文の添削やアドバイスでの使い方
面接では、応答の内容とその伝える方が合否を決めるのは重要なポイントです。
ChatGPT は面接対策にも役立ち、模擬面接の準備や回答例の添削を徹底的に、言いたいことを整理しつつ、自信を持って伝える練習ができます。
Point⑤:面接対策 プロンプト例
【面接対策のプロンプト例】
①「面接でよく聞かれる『あなたの強みは？』に対する回答を考えました。以下の内容を伝えたいのですが、より分かりやすい表現を考えて下さい[考えた内容]」
②「『転職理由』について話す際に、前職で〇〇の経験があったことを軸にしたいです。企業に伝わりやすい話し方のコツを教えて下さい」
③「〇〇企業の面接で『この会社でやりたいこと』を聞かれた場合に、私の以下の経験から回答を考えて下さい[職務経歴や経験した事]」
5. 転職活動でAIを活用する事で悩みを解決できた事例
ここでは、実際にChatGPTのようなAIを活用して、転職活動中の悩みを解決した具体的な事例を紹介します。
5-1. たくさんの企業に応募したけど、企業ごとの動機やPRを書くのが面倒…
20社応募してみたけど、業界や仕事内容がどれも違い過ぎて書類を作るのは億劫…
その悩みを解決してくれたのがAIでした。方法は以下。
①自分の履歴書情報、職務経歴情報を学習させる。
②求人情報を全てコピーペーストし、学習した情報を元に企業への「志望動機」「自己PR」の作成を指示。
結果、20社分の志望動機と自己PRを30分足らずで作成する事ができました！
内容も、企業と自分の経歴の紐づけができたものなので安心でした。
5-2. 面接で話が長くなってしまいます…
一昨日に面接した企業からのフィードバックで
「志望動機の話が長い」
と言われてしまいました…
どれも外す事のできない内容なのでどこを削ればいいのか分からず困っていましたが、AIに「簡潔に要約をしてください」と指示をするだけで解決する事ができました。
【原文】
私はこれまで、接客業から営業職、製造業など幅広い業種で経験を積みました。具体的には、まずは大学卒業後に建設会社で設計の仕事を始め、その後は工場でのメンテナンス業務や、スマートフォン販売の営業職などを経験しました。このように様々な場面を経験する中で、自ら営業職では特に、お客様のニーズを深く掘り下げて見極め、それに合わせた提案を行うことの楽しさを学びました。これにより、自分は人と向き合うことが好きで、それを活かせる仕事をしたいと考えました。
また、水関連機器の営業を行う中で、社内外での調整や提案書作成など、業務を進めるためのスキルを多く学びました。重要性が増していることを実感し、自分のキャリアをさらに広げるために、ITエンジニアとしての道に挑戦したいと考えました。 特に御社では〇〇のような事業を展開しており、私の経験を活かし、専門的なスキルを学びたいと強く思います。
↓
【要約指示後…】
これまで営業や接客を中心に経験を踏まえ、お客様のニーズを深く考え、それに応じた提案をすることにやりがいを感じておりました。
書類作成や社内外の調整を行う中で、システムを使う事でITスキルの重要性を学び、ITエンジニアとしての道に挑戦し、自分の強みであるコミュニケーション力や調整力を活かしたいと考えております。
特に御社では〇〇のような事業を展開されておりますので、以上の経験を活かし貢献いたします。
ここに、補足したい事を加える事で以前の半分程度の時間で話をする事ができるようになりました。
6. 転職活動でAIを活用する注意点2選！
AIを活用することで転職活動は全面的に効率化できますが、AIの活用にはいくつかの注意が必要です。
それを理解していないと、逆にマイナスになってしまうこともあります。ここでは、特に気をつけるべき３つのポイントをご紹介します。
6-1. AIが作った文章をそのままコピペしない
AIが提案する文章やアイデアは非常に参考になりますが、そのままコピペして使用するのは避けましょう。AIが提案する文章は先行参考例であり、実際の応募書類や面接で使う際は、の言葉で表現をアレンジすることが大切です。
AIが生成した文章をそのまま使うと、企業側に「他の応募者と似た内容だ」と思われてしまうリスクもある。
また、AIの文章にはときおり自然さに欠ける表現が含まれることから、自分らしさや熱意をしっかり伝えるためにも、AIから得たアイデアをもとに、独自の言葉で表現し考え直す習慣をつけましょう。
6-2. 古い情報、誤った情報に注意する
AIは過去のデータに基づいて回答を生成するため、最新の情報を反映できない場合があります。
例えば、「〇〇業界のトレンドは？」といった質問に対して、古い情報を答えることもあるため、AIから得た情報が正しいかどうかは別途確認することが必要です。
7. まとめ：AIを賢く使って転職成功を掴む！
転職活動におけるAI活用の効果的な方法について解説してきました。
転職は人生の大きな転機であり、自己分析、書類作成、面接対策など、さまざまな準備が求められます。
AIをうまく活用することで、これらのプロセスを大幅に効率化し、成果を上げやすくすることが可能です。
ここで、AIを活用して転職活動を成功させるためのポイントを再確認しましょう。
Point⑥:まとめ
【1.自己理解から面接対策まで、AIをフル活用する】
AIは自己分析や強みの発見、履歴書ブラッシュアップ、面接の練習といったサポートを提供してくれます。
今回のプロンプト例を参考にAIに指示を出してみましょう。
【2.プロンプトを工夫して、わかりやすいアドバイスを得る】
AIを使う際には、プロンプトを具体的に設定することが鍵です。
プロンプトを工夫することは、AIのポテンシャルを引き出すために必要なテクニックです。
【3.注意点を守って、AIを補助的な役割として使いましょう】
AIが生成する情報をそのままコピーせず、自分で表現し直すことで、応募先の企業に伝えるオリジナルのメッセージを作りましょう。
そのまま使ってしまうと、思わぬ誤字や言葉遣いの不自然さなどで人事にマイナス印象を与える事もあるので、注意が必要です。
終わりに…
転職活動におけるAIの賢い使い方をマスターし、効率よく成功をつかみましょう！
ChatGPTをはじめとしたAIツールは、あなたの転職活動を一段階とスムーズにし、内定獲得のための大きな味方になってくれるはずです。
AIと上手に共存し、理想のキャリアへの第一歩を踏み出してください。
この記事の監修者
キャリアコンサルタント
免田渉
携帯販売員を3年、その後リクルートにてホットペッパーグルメのライティング、マーケティングを3年経験。現在はこれまでの自分自身のキャリア思考を活かし、国家キャリアコンサルタントとして従事。
